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藤村 薫
Journal of the Physical Society of Japan, 51(6), p.2000 - 2009, 1982/00
被引用回数:7 パーセンタイル:60.8(Physics, Multidisciplinary)VHTRの炉心内は同心二重円管の環状流路であり、流路幅は一定で流路は平行であるが、実際には下流にゆくに従ってわずかに先細りであったりまたは逆であったりすると考えられる。ところで一般に先細りタイプの流れは非常に安定である。そこで、平行流路の場合には乱流であっても先細りの場合層流になってしまうようなことも起こりうるので安全上先細り流路では微十撹乱に対して流れはどの程度まで安定(つまり層流状態が維持できる)かを評価することは重要である。ここではその一つのモデルとして2次元流れを仮定して先細り流路の流れの代表例としてJeffery Hamel 流の線形安定性を調べた。その結果、わずかの壁の交差角が臨界Reynoldsを著しく上昇させ、安定効果が顕著であることが明らかになった。
藤村 薫
JAERI-M 9164, 72 Pages, 1980/11
流れの内在的安定性の線形理論における基礎方程式であるOrr-Sommerfeld方程式の固有値問題を、漸近解を用いた方法で解く計算コードを作成した。このコードは撹乱の波数とReynolds数Rの積R1での、1位の転移点を1つ有する場合の速度場に適用することができ、ここではそういった流れの代表例として2次元Poiseuille流をも含むJeffery-Hamel流に対する計算コードについて詳述する。このコードは上記の様な種々の流れ場に直ちに拡張しうるものである。